2018年ベトナム支援ツアー
- 事務局
- 2018年11月1日
- 読了時間: 4分
スタッフを含め25人が参加した、2018年のベトナム支援ツアー。今回はその2日間の記録です。
1日目 ―― 子どもたちのために、一冊一冊を選ぶ
初日は、学校に寄贈する書籍を購入するため、市内の書店へ向かいました。ツアー参加者のうち15名が集まり、手配したバスで移動します。
書店には図鑑、絵本、伝記、歴史書、そして日本のマンガまで、豊富な品ぞろえがありました。一人当たり150万ドン(日本円にして約7,500円)の予算で、約20冊ずつを選んでいきます。

「子どもたちには、どんな本が喜んでもらえるだろうか」——参加者それぞれが、現地の子どもたちの顔を思い浮かべながら、じっくりと本を選んでいました。ドラえもん、クレヨンしんちゃん、セーラームーンといった日本のマンガをシリーズ全巻でまとめたり、昆虫図鑑や動物図鑑、アインシュタインやガリレオ・ガリレイ、スティーブ・ジョブズといった偉人の伝記を関連づけて選んだり。この日集まった書籍は、約300冊にのぼりました。
会計待ちの時間には、店の外で市民との交流も。ちょうど日曜日で歩行者天国になっていた街には、たくさんの市民や観光客が行き交っていました。2本のロープを使うチーム縄跳び「ダブルダッチ」を披露すると、ベトナムでは珍しいこともあり、多くの人が足を止めます。子どもから大人まで、様々な年代の人が挑戦してくれ、初めて跳べた瞬間の笑顔が印象的でした。
2日目 ―― まさかのパンク、それでも待っていてくれた子どもたち
朝6時、ホテルロビーに集合。
大型バスに70個のランドセル、前日購入した250冊の書籍、700人分のシチューの材料、300人分のフランスパンを積み込み、新しい訪問先の学校へ出発です。
3時間ほどで着くはずの道のりでしたが、狭い道を大型バスが進むベトナムの交通事情は決して楽ではありません。高速道路に出て順調に走り出したと思った矢先、銃声のような大きな音とともにバスが停止。まさかのタイヤのパンクでした。

小学校の多くは午前中で終わってしまうベトナムでは、これは深刻な事態です。「子どもたちの笑顔に会えなくなるのではないか」——そんな不安がよぎりました。幸い後輪は2つずつついている構造だったため、走行は可能。田舎町の小さな町工場に立ち寄ると、腕利きの職人たちがあっという間にタイヤを交換してくれました。
結局、出発から5時間。予定より大幅に遅れて、ようやく学校が見えてきました。
生徒たちは整列し、日本とベトナムの国旗を振って出迎えてくれていました。町中の大人たちも集まっていたようです。予定の時間をこれだけ過ぎているにもかかわらず、迎えてくれたのは満面の「笑顔」でした。
実はこの学校、出発3日目に急遽決まった訪問先でした。それでも準備は万端。現地スタッフの尽力のおかげです。何時間も、食事もとらずに待ち続けてくれていた子どもたちが、歌や伝統舞踊まで披露してくれました。国が違っても、子どもたちのお遊戯に心が温まる感覚は変わりません。
「はるばる来てよかった」——そう思えた瞬間でした。
歓迎への"お返し"として、まずはランドセルの贈呈です。勉強を頑張っている子どもを中心に、68個を一人ひとりに手渡しました。日本人が初めて訪れる学校だったこともあり、先生たちもランドセルやシャープペンシルに興味津々な様子でした。




続いては、毎年応援に駆けつけてくれるダブルダッチの元世界チャンピオンたちによるパフォーマンス。子どもたちを巻き込んでの大会となり、贈呈されたなわとびに校庭は大騒ぎとなりました。
その裏では、大鍋4台を使った約400人分のホワイトシチューと、300本以上のソーセージ、ベトナム風フランスパンの調理が進められていました。「気に入ってもらえるか」という不安をよそに、子どもたちは喜んでパクパクと食べてくれました。


食事の後は交流の時間のはずでしたが、時間はすでに大幅に押していました。帰らなければならない子もいて、例年より短い時間になってしまったのは少し心残りでした。それでも学校中がお祭り騒ぎとなり、先生たちが振る舞ってくれた地元のお酒(どぶろく)で、盛り上がりは最高潮に。最後は、贈呈者の名前入りシールを貼った250冊の書籍を図書室に納め、学校を後にしました。
反省会を兼ねた食事会では、初参加のメンバーから感動の声が相次ぎ、「来年も参加する」と口をそろえてくれました。今年も、与えた以上に「与えてもらった」2日間でした。
ご尽力をいただいた学校関係者の皆様、現地でサポートしてくださったスタッフの皆様に、心から感謝申し上げます。




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